2006年01月01日

第10回 身に余るマネー

第10回 身に余るマネー

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「要するに1頭はばっちり当てられるわけだろ。おえ。」
「はいな、現在95%の確率でやんす。おえ。」

朝方まで飲んでいたとゆうのに、勘太郎と親父ちゃん、もう競馬場に来てます。
懲りずに。
アドレナリンが極限まで出ておるよう。

「ちたまを救うにはなあ。こんな程度のお金じゃ勝負になりませんから。多分。ここでまた大勝負します。俺は。おえ。」
「おおしょうぶおおしょうぶ。おえー。」

当然、大二日酔い大会。

「さて、じゃ、このレース。どおの馬が来ますか?親父さま。おえ。」
「さーて、じゃ、見てしんぜよう。ふむふむ・・・・あの馬です12番ロックンミーベイベ。おえ。」
「どのくらいの確率かね。おえ」
「92%でござるおえ。」
「ロボットも二日酔いするのかね。  おえ。」
「きぶんきぶん。  おえ。」
「それでは、えーと・・・お、けっこう穴馬じゃん。んじゃ慎重を期して*複勝で700まん、*単勝で300マン行ってみるかい・・・おえ。」
「いってみるかいおえ」

こんな高額、機械じゃ買えませんので窓口へGO。バカがけっこう多いらしく別にひるまぬ窓口のおばさん。


・・・
・・・
・・・
・・・

「取っちゃったな  うぷ」
「取っちゃいました  うぷぷ」
「両方とも う」
「りょうほう うう」
「単勝が30倍で9せんまん、複勝が4倍で2800まん・・・・っておーーーーい。おえーー。トイレ行ってくるわ。」
「ぼ、ぼくも・・・おえーー。」

・・・
・・・

「あーすっきりした。それでは窓口にまりましょうかの。すっきり」
「かの。すっきり。」

昨日の窓口でまたまた換金。
「あら、凄いですね。また当てたんですか!!」
おばさん、びっくり。

お金を貰ってまたまた口にばかばか放り込む親父ちゃん。
「ははははは。お見事ですこと。」
おばちゃん、奇術だと信じ込んで大喜びです。

遠巻きで見てる若者が4人。こっちを指差してる。

「何だあいつら。親父ちゃん、何言ってるか聞こえるか?」
「はいな。・・・ふむふむ。ぼくらの噂してますよん。大金当てた変なヤツラって有名みたい。あ、ちょと待って。TVでもイザキさんが言ってる。」
「うーん。やばいな。逃げた方がよさそうだ。ほらあれ。」

何やらどんどん人だかりが。

「逃げるぞダッシュ。」
「だーっしゅ。」

・・・
・・・
・・・

タクシーに急いで乗り込みました。

勘太郎、親父ちゃんの耳元で
「こっそりモードで話、出来る?」
「はい、ではこっそりモード。これで会話は運転手さんに聞こえません。」
「今度からこっそりモードやる時は、この合図で行こうか。」
と指を口に当てて「しーっ」のポーズ。
「りょーかいです。」

「それにしてもやばかったな。」
「うんにゃ。」
「しばらく競馬とか行けないか。目立っちゃうから。ま、パソコンって手もあるから。応募してみるか。んー、何か気がするんだけど。これから金を稼ぐにしても何をするにしても地味にしなけりゃいかんかも。何にしろ時間が無いし。騒がれたら地球救出もクソも無くなるぞこりゃ。」
「はい。そのようそのよう。」

「あー、何か急に疲れが・・・。今日は帰ったら休もう。明日は・・・別の手を考えるぞ。」





「地球滅亡の日まで残り447日」


※単勝・・・1着の馬を当てる馬券です
※複勝・・・3着内に入る馬を当てる馬券です。当然単勝の方が倍率高し。

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